白い約束

現実を目の前に、動けなくなる私。



遅い…遅いの…。



『多希…。』



再びあなたが呼んだ時。



私は顔を上げた。



『でももう逢えない…。』



愚かな私を許して。



何度でも、私はあなたにそんな顔をさせてしまうのね…。



『なんで…?』



もう目を見れない…。



『なぁ、多希。ちゃんと言って!?』



腕を掴まれる。