その時、病室のドアが開いた。 一人の看護士が中に入ってくる。 『おはようございます。起きて大丈夫?今は歩き回ったりできないけど、少しずつ動かしていきましょうね。私はこれから担当する中島です。よろしくね。何かあったらすぐ横のナースコールを鳴らしてください。』 可愛らしい感じの看護士さん。 歳はいくつかな…? 私より、2〜3歳上かな…。 『あの……。』 声をかけると、ハッとこっちを見て、真剣な眼差しで看護士は言った。 『声!出たね!』 あ…、そういえば。