きっと彼女は、闇に溺れる自分を拒んでいる。 『それはなぜ?どうしてそう考える?』 真っすぐ見据える君の瞳の中に、チラリと弱さが見えた。 長い睫毛。艶やかな唇。 細い手足。細い身体。 まばたきや話す口調全てが、妙に色っぽい。 再度、カルテに目を通す。