白い約束

この顔…、この声…。



手が勝手に彼の頬に触れる。



視界がぼやけていく。



私…、また泣いてんだね。



止まらなかった。



涙も…、記憶も…。



『恭亮……。』



ダメ…、名前を呼ぶだけで精一杯…。



『事故のこと、調べた。』



彼は言った。



私の身体は硬直する。



『図書館で調べた帰りだったんだ…。大学の前で、多希を見かけたのは。』