白い約束

『司、ありがとう。』



俺の方こそありがとう。



ずっと笑っててほしいんだ。



多希には。



玄関まで皆を見送った。



俺はそのまま午前の勤務に入る。



『お前、相当惚れてんな。』



すぐ隣で、当直終わりの渡辺があくびをしながら立っていた。



『うわ!驚かすなよ。』



『まぁ、確かにカワイイ子だけどな。』



そう言って、俺の背中を叩く。