白い約束

看護士が入室し、検査入院の手続きを一階の受付で行うよう説明する。



部屋には、眠る多希と、俺と、藤岡さん。



『ありがとうございました!多希のこと。』



背後から藤岡さんはそう言ってくれた。



振り返り、自分も頭を下げる。



『僕の方こそ、ありがとう。それと、ごめんなさい。君を騙すつもりはなかった。言い訳にしか聞こえないだろうけど、言い出せなかった。』



昨日の件は、まだ整理がついていないけれど…。



『いいえ、私も知らなかったとはいえ、ちょっと図々しかったかなって。』