白い約束

安定剤の投与後、すぐに呼吸は正常に戻り、眠りについた。



部屋へ、ご両親と藤岡さんを呼ぶ。



症状の説明と、念のため今夜は検査入院という形で話を終える。



『あの、多希は…その、先生の診察の時でも…あのような態度を……?』



母親が口を濁しながら聞いてきた。



もちろん、抱きついたり…を指しているんだろう。



『いえ、そんなことはありません。きっと、すごく不安定な気持ちになったんだと思います。パニック症状は、その名の通り、パニックになり、取り乱してしまう状態を言いますので。』



『そうですか…、ならいいんですが、失礼があったらと思いまして…。』