遠い意識の中、何度も俺の名前を呼ぶ多希。
ずっと手を握りしめていた。
病院に向かう途中、渡辺という同い年の医師の携帯に連絡する。
──もしもし、廣瀬です。今からそっちに救急で運ばれるのは、冴嶋多希さん、二十歳。パニック症状で酸欠状態。僕の患者だ。だから、僕が診ます。C病棟の305号室が空いていたはずだから、そこへ搬送します。
彼が当直なことは把握していた。
快く承諾してくれて、ちょうど緊急オペが入ったとこだと聞かされた。
病院に着くと、夜勤の看護士にびっくりされたが、説明しているヒマはない。
早速指示をし、処置を進めた。
軽めの薬の投与と、点滴を打つ。
ずっと手を握りしめていた。
病院に向かう途中、渡辺という同い年の医師の携帯に連絡する。
──もしもし、廣瀬です。今からそっちに救急で運ばれるのは、冴嶋多希さん、二十歳。パニック症状で酸欠状態。僕の患者だ。だから、僕が診ます。C病棟の305号室が空いていたはずだから、そこへ搬送します。
彼が当直なことは把握していた。
快く承諾してくれて、ちょうど緊急オペが入ったとこだと聞かされた。
病院に着くと、夜勤の看護士にびっくりされたが、説明しているヒマはない。
早速指示をし、処置を進めた。
軽めの薬の投与と、点滴を打つ。

