司の声は、私の精神安定剤だ…。 『目を閉じて。』 言われるがままに目を閉じた。 『大丈夫だよ。多希はここに居るよ。俺と一緒に居るよ。』 スーッと心が軽くなった気がした。 目を開けると、司の優しい顔。 『な…?一緒だろ!?』 司は心の中の不安、全部払いのけてくれる。 『ねぇ…司。教えて?もし…私の記憶が戻ったとしたら…今ある記憶が消えてしまうなんてこと…あるのかな…!?』 一瞬、司の表情が曇った。