誰かはわからない。 暗い闇に覆われて、顔がはっきりしない。 誰…!?誰なの…!? 『多希!?』 司の声にハッとする。 急に恐怖心が芽生えた私は、司の胸に飛び込んだ。 優しい手が、背中をさすってくれる。 トクン…トクンと鳴る司の心臓の音に、徐々に落ち着きを取り戻す。 ガバッと身体を起こし、司を見つめる。 いつだって優しい顔。 見るたびにホッとするの。