ただ、君がすきなんだ。




誰もいないであろう音楽室の扉に
手をつけたとき、

あの時聞いたエレキの音が聞こえてきた。




「この音・・・優菜?」



静かにドアを開けると
そこにはやっぱり優菜がいた。




なんでこんな時間に・・・?




時計に目をやると
時間はすでにHRが始まろうとしていた。


5分前のチャイムも鳴り終わってるし、
気づいてねーのかな・・・。



俺は緊張しながら優菜に声をかけた。





「おい、」