「疲れた・・・」

スーツの上着を脱ぐことも忘れ、お気に入りのソファに体を預けた。

明日の仕事をどうこなそうか考えていたら、無機質な音が鳴り響く。

音は携帯から発せられていて、急いで鞄からそれを取り出すとディスプレイを確認した。

「はい」

電話をかけてきてくれたのが嬉しくて、顔がほころぶ。

そして反対の手で、鞄から掌ほどの箱を取り出した。

それは緑の包装紙に赤のリボンで着飾っている。