想い人〜許されないこの想い〜

「並河さん!!」

本部に戻った私を迎えてくれたのは心配そうな顔をした運営係の委員長さん。


「大丈夫だった!?先生から話聞いて…」


「あ、大丈夫です。ご心配おかけしました。」


「怖い思いしちゃったよね…。今日はもう良いから、お友達と一緒に楽しんで?」


「………はい、ありがとうございます。」

私がこう言うと、葉月が私の腕を引っ張って


「じゃあ椎果行こ!!少し休んでから回ろう!!」

少し強引に本部から連れ出した。