「ありがとうございます。

十分に気をつけま〜す!!」


「よし!!じゃあもう一周してこい!!」


「え!?今戻ってきたばかり…」


「いいから働け!!なんならもっとキツイ仕事がいいか?」


「行きます行きます!!」

私は慌てて本部を飛び出した。



相変わらず人が多い。

何とか半分の道のりまで来れた。

《よし!!あとは引き返すだけ!!》


引き返そうとした時だった――。


「ねぇねぇ、君さっきからここら辺グルグル回ってるよね?どうしたの?」

男三人のグループに話しかけられる。