想い人〜許されないこの想い〜

「どうしたの?」


「いや…ちょっとね。

並河さんこそどうしたの?」


「私は筆箱忘れちゃって…」


「そうなんだぁ…

もう少しでチャイム鳴っちゃうから早くした方がいいよ?

じゃあ私先に行くね!!」


「あ…うん。」

菊地さんは走って行った。


《……?》

不審に思いながらも筆箱を探す。

机の上に置いてあったはずが、なぜかカバンの中に入っていた。




急いで科学室に向かう。


この時にはもう…

彼女の思惑は始まっていた…。