「そんな嘘ついてどうするんだよ。

ほらっ!!そろそろ式終わるから起きてろ!!」


そう言ってあなたは、後ろの方に行ってしまった。



入学式が終わり、教室に戻ると、後からあなたも入ってきた。


《本当に先生が担任なんだぁ…》

改めて実感すると顔が綻ぶ。


「え〜、改めまして…。

このクラスを受け持つことになった!!皆、一年間よろしくな!!」

ニカッと笑うあなたを見て、私の心臓はキュンと鳴る。


《一年間も…私の心臓大丈夫かな?》


新たな不安がうまれる。でもこの不安は、なんか嬉しい…。