想い人〜許されないこの想い〜

次の日…


私は朝のホームで田島さんの姿を探した。

「あ…田島さん!!」


「あ…もしかして、返事?」


「はい…あの…

ごめんなさい…。」


「……そっか。」


「でも気持ちは嬉しかったです。ありがとうございました。」


「うん、こちらこそ聞いてくれてありがとう。

……握手していい?」


「……はい。」

そうして、私は田島さんと握手をした。

《田島さんのおかげで、自分の気持ちと向き合うことを決断できました…。

ありがとう…》

ギュッと力を込めて握ると―――。