『おはよぅ〜公ちゃん、今日も寒いね』


『おっはょぉ〜!!!!ホント今日も寒いよねぇ〜、てか学校まで遠すぎるよね!!!』


ハイテンションで話す公ちゃん。


公ちゃん、本名『山田公子』(やまだ きみこ)。


そう、このだっさい名前こそが、私だ。


ヴィジュアル系らしくもない、ましてや、名前が○○子なんて恥ずかしい!!


『公ちゃん今日の宿題やった??よかったら見せて(涙)』


『うん、もちろん!いいよいいよ、写しなよ★』


公ちゃん=私はおおらかだ。



……







なぜなら演じているから。



『いいよいいよ、写しなよ★』



なんてこれっぽっちも思ってないの。


(っとに、またかよ!?いい加減自分でやってこいや!何やねん、いつもアタシの答え写しといて、先生の前で『私、部活終わって眠くても頑張って宿題やって来ました★』みたいに誇らしげにすな!クソッタレ!!)


第二の私が現れた。


さっきからちょいちょいでてくる()の言葉は第二の私です。

聞こえはいいけど、要は「心の中で思っていること」。


大体は第二の私はキレているので、方言もぐちゃぐちゃだし、口も悪い。 ゙私゙も゙アタジになる。