あたしと海貴は無言で廊下を歩いていた



2人しかいないため歩いている音が響き渡る



どうしよう…



すごく気まずい



そりゃあ、そうだよね



トイレ掃除だなんて、軽い仕事じゃなくて



すごく重要な仕事をまかされちゃったわけだし



「あのー…」



とりあえず、隣で歩いている海貴に声をかけてみた



「…………」



「…………」



無視ぃ!?



いい度胸してんな、おい!


ってあたしのせいか!



「ごめんね!あたしのせいで!」



だってね?



華の学校生活を送るはずが、生徒会だなんて大きな仕事まかされちゃったんだもん



何故海貴じゃなくてあたし?って思ったけど



私に守護係なんて多分できるはずないし



理事長がなんでそんな大事な仕事をあたしにまかせたかのも不明だ



本当に大丈夫かな…



「……俺が守護係ね」



やっと口を開いたと思って横にふりかえって見ればそんなことを言っていた