あたしが納得したように水嶋海貴を見ると水嶋海貴はあたしの手首を掴んだまま走り出した



「そうと決まれば早い!体育館に行くぞ」



「あぁ…ちょっと!」



体育館に続く廊下には学校の外から入れる廊下があってその廊下から体育館に行けるという意味だった



「あと1分」



「─1分!?」



よくこの状況で時計なんか見てられるなと思った



1分だなんて……遅れずに間に合う訳あるの??



「10──5…4…3…2…1…。」



バァン…!。



0の瞬間に体育館のドアが開かれた。