運が悪い事に、隣の男子校は今テスト週間で、下校時間が早い。
放課後、直が寮に帰るため校門まで行くと、
「水樹さーん!! これ受け取ってください!」
「水樹さん好きですっ!」
「水樹さんっ!!」
男子校の野郎共が群がっていた。
(何これ……)
極めつけはこの男、
「直っ!! この前君に殴られてから気付いたんだ。やっぱり君以上の女性はいないよ」
茶山花男子校中等部の新生徒会長、白樺伸一は両手いっぱいに薔薇の花束を持って直の帰りを待っていた。
(女性じゃないし……)
野郎共の群れを見つけた女子生徒達も集まってきて、校門付近はパニック状態である。
「二度と目の前に現れるなって、私言いませんでしたっけ?」
直は最高の作り笑顔を伸一に向けた。
「何を言っているんだい? 僕の相手は君しかいないよ」
(……しつこい男。俺が男だって言ったら、諦めてくれるかな)
こんなナルシスト男なのに伸一のファンは多く、毎日誰かから告白されている。
放課後、直が寮に帰るため校門まで行くと、
「水樹さーん!! これ受け取ってください!」
「水樹さん好きですっ!」
「水樹さんっ!!」
男子校の野郎共が群がっていた。
(何これ……)
極めつけはこの男、
「直っ!! この前君に殴られてから気付いたんだ。やっぱり君以上の女性はいないよ」
茶山花男子校中等部の新生徒会長、白樺伸一は両手いっぱいに薔薇の花束を持って直の帰りを待っていた。
(女性じゃないし……)
野郎共の群れを見つけた女子生徒達も集まってきて、校門付近はパニック状態である。
「二度と目の前に現れるなって、私言いませんでしたっけ?」
直は最高の作り笑顔を伸一に向けた。
「何を言っているんだい? 僕の相手は君しかいないよ」
(……しつこい男。俺が男だって言ったら、諦めてくれるかな)
こんなナルシスト男なのに伸一のファンは多く、毎日誰かから告白されている。