ストロベリー革命

「ちぇっ。なんだよー。そうだ、直っていつも部屋のシャワー使ってるんでしょ? ちゃんとタオル巻いてるー? お風呂にタオル巻かずに入るのはおかしいんだってー。絶対変だよねー」

「……なんでシャワーする時にタオル巻くんだよ! それは大浴場だけっ!! てゆーか天花は真っ裸で入ってんのっ!?」

「そうだよ、おかしいのー?」

「……」

 いたいけな少年は、ベッドの上に座って足をバタバタさせている少女を見て、いけない妄想をしてしまった。

 いくら女の子の格好をしていても所詮は男。

 思春期真っ盛りの少年に、真っ裸でお風呂という言葉は禁句だった。

「……俺もう寝るから」

 そう言うと直はベッドに潜り込んだ。

「ええっ!! まだ六時だよー。焼きいもいらないのー?」

「今度ね、今度」

 直が寝てしまい、話し相手がいなくなった天花は、仕方なく部屋を出る事にする。

 自分が部屋にいては、いつ直を起こしてしまうかわからない。