ストロベリー革命

（だ、大丈夫っ!!　あんな虫女の着替えなんか見てもなんとも思わないもんっ!!）

　直は自分に言い聞かせる。

　こんな事を言っているが、顔は熟したトマトのように真っ赤だ。

　自分ではよくわかっていないけど、直は天花をかなり意識している模様。

「あたしお昼ご飯食べてくるねー。……明日からは一人で起きられるように頑張るからっ」

　天花は一人食堂へ向かった。



　それから二十分後。

　直は校門の前で天花を待っていた。

　外に出る時も忘れずウィッグを装着し、服もピンクのワンピースと女の子の格好で決めている。

　見た目は普通の女の子より可愛らしい。

　ウィッグを取っても男だと気付かれないだろう。

「お待たせー。今日の苺プリンすっごく美味しかったから二個貰ったのー。いいでしょー」

　少し遅れて天花も校門へ到着した。

　天花は、水色でリボンの付いている七分丈のＴシャツを着て、プリーツの入ったミニスカートにニーソックスといった、可愛い格好をしている。