ストロベリー革命

(……あいつアホだー!! 何考えてんのっ!?)

 こっちはこっちで天花の行動が理解出来なかった。

 こんな格好していても自分は男。女の子の着替えなんて絶対見れない。

「本物の女と同室ってやっぱり無理があるのかなー……」

 部屋の外で部屋に寄りかかり、直は大きなため息をついた。

「ねぇっ!! あたしがご飯食べ終わるまでお買い物行っちゃダメだからねー」

 その時、ドアを少しだけ開け、その隙間から天花がひょこっと顔を出してきた。

 天花はまだ着替え中で、キャミソールがはみ出ている。

「わ、わかったからこっち来んなっ!」

 少し開いていたドアを無理矢理閉めて、天花を部屋の中に戻した。

「どうして直はご機嫌ななめなのー? あたしが一人で起きられないからー?」

 ドア越しから天花の声が聞こえてくる。

 機嫌が悪いというワケではない。

 今日の昼食に大好きな苺プリンが出たので、むしろ機嫌は良い方だ。