「六時から六時間ー? ……って何時ぃー?」
指を折って幼稚園児のように数えるが、寝ぼけている天花は計算が出来ない。
というか、頭が回らない。
「お・ひ・るッ!! 一人で起きられないのに全寮制の学校なんか来んな!!」
天花はやっと動き出し、落ちている布団をベッドに戻した。
りんご柄のパジャマが捲り上がって、そこからお腹が出ている。
そして着替えるためパジャマに手をかけた。
「ちょっ、こんな所で脱ぐなあっ!!」
天花の体が少し見えた瞬間、直は顔を真っ赤にして部屋を飛び出した。
こんなに女に埋もれて暮らしているのに、案外ウブなのだ。
「どうしたのー?」
天花はその行動の意図をわかっていない。
初恋もまだだし、もちろん彼氏がいた事もない。
田舎は男も女も皆友達ー、というとても緩い環境だった。
中学に上がっても更衣室などなく、皆一緒に着替えていたので、何故直が出て行ったのかわからない。
鈍いというか、考えがそこまで辿り着かないのだ。
指を折って幼稚園児のように数えるが、寝ぼけている天花は計算が出来ない。
というか、頭が回らない。
「お・ひ・るッ!! 一人で起きられないのに全寮制の学校なんか来んな!!」
天花はやっと動き出し、落ちている布団をベッドに戻した。
りんご柄のパジャマが捲り上がって、そこからお腹が出ている。
そして着替えるためパジャマに手をかけた。
「ちょっ、こんな所で脱ぐなあっ!!」
天花の体が少し見えた瞬間、直は顔を真っ赤にして部屋を飛び出した。
こんなに女に埋もれて暮らしているのに、案外ウブなのだ。
「どうしたのー?」
天花はその行動の意図をわかっていない。
初恋もまだだし、もちろん彼氏がいた事もない。
田舎は男も女も皆友達ー、というとても緩い環境だった。
中学に上がっても更衣室などなく、皆一緒に着替えていたので、何故直が出て行ったのかわからない。
鈍いというか、考えがそこまで辿り着かないのだ。


