ストロベリー革命

 しかし男でも女でも成績は優秀であり、予習・復習・宿題は忘れずやっていた。

「一緒に住めたら楽しそうだけど、連れ込んでないよー」

「天花やっぱりここから出てけっ!! お前と一緒にいたら虫に囲まれる!」

 そんな事は絶対ノーサンキューである。

「ねぇねぇー、直は明日暇ー?」

「……暇だけど暇じゃない」

 天花の企みがわかった直は、動かしていたシャーペンを止めた。

(こいつ絶対変な事考えてる……。関わりたくないっ!!)

「あのねー、ステフに明日お掃除セット買って来るように頼まれたのー。でもあたし一人で電車に乗れないからついて来てよー」

「イ・ヤ! あのドリルと一緒に行けばいいじゃん」

「ゆかりは一人で電車に乗ったら、父ちゃんに怒られるんだってー」

「……何それ?」

 母親が学園の理事長をやっていても、庶民感覚が身についてる直は、お嬢様の生活が理解出来なかった。

 それどころか、かなり引いてしまう。