ストロベリー革命

「そんな事より、ゆかりは朝一人で起きれるー？」

「この私に向かって何をおっしゃっているのかしら？　そんなの当たり前ですわ。私は毎日じぃのモーニングコールで起きていますの」

　頭のドリルを気高く揺らし、自信満々に言いきるゆかりの顔を、天花はボーッと眺めた。

　バカにしているかのような顔で。

「それを起こしてもらってるって言うんだよー」

　こんなアホ面の天花にバカにされた日には、お嬢様のプライドなど一発で崩れ去っていく。

　ゆかりは漫画のように白目をむいて、わなわなと震えた。

　屈辱、この一言である。

　ちょっとおバカで、一般庶民で、昨日編入して来たばかりの奴に、プライドをズタボロにされた。

「キィイイイッ!!　やっぱり友達解消しましょう！　それが一番いいですわ！」

「ええっ!!　やだー!!　そんな事言わないでぇー」

　天花もせっかく出来た友達を手放すワケにはいかないと、必死に食い止める。