直が出て行った後何十分経っても、奴はベッドの中から出てこない。
寝返りの一つもうたず、まるで三年寝太郎のようだ。
時間だけが刻一刻と過ぎていく。朝食の時間はとうに終わった。
「――ぅあ……ぁああ!! 今何時ッ!? あれっ、直はどこ?」
やっと目が覚めて時計を見てみると、針は九時を差している。
授業は八時四十五分から始まるので、遅刻決定。
今はちょうど授業の真っ最中だ。
「ばあちゃんが起こしてくれないと、あたし起きれないんだったー」
ベッドから飛び出して一番に顔を洗い、歯磨きをした。
長い髪の毛もすぐにくしでとかし、上の方から三つあみを結う。
そして新しい制服に腕を通す。伝統ある女子校にふさわしく、シンプルに白と黒のセーラー服。
二回目なのでまだ慣れないが、天花はセーラー服を頭からかぶった。
「急げ―――!!」
寮を出て校舎まで全速力で走る。
朝食を食べてない天花のお腹は、走るたびにグルグル鳴っていた。
寝返りの一つもうたず、まるで三年寝太郎のようだ。
時間だけが刻一刻と過ぎていく。朝食の時間はとうに終わった。
「――ぅあ……ぁああ!! 今何時ッ!? あれっ、直はどこ?」
やっと目が覚めて時計を見てみると、針は九時を差している。
授業は八時四十五分から始まるので、遅刻決定。
今はちょうど授業の真っ最中だ。
「ばあちゃんが起こしてくれないと、あたし起きれないんだったー」
ベッドから飛び出して一番に顔を洗い、歯磨きをした。
長い髪の毛もすぐにくしでとかし、上の方から三つあみを結う。
そして新しい制服に腕を通す。伝統ある女子校にふさわしく、シンプルに白と黒のセーラー服。
二回目なのでまだ慣れないが、天花はセーラー服を頭からかぶった。
「急げ―――!!」
寮を出て校舎まで全速力で走る。
朝食を食べてない天花のお腹は、走るたびにグルグル鳴っていた。


