「天花はどうしてこの学園に来たの?」
直は聞いてみた。
「母ちゃんがあたしを女の子らしくさせたいんだってー。あ、ここでは“母ちゃん”なんて言っちゃダメなんでしょー?」
「別に言ってもいいんだよ。そんな呼び方する人は……多分いないけど。天花は女の子らしくなりたいの?」
「うーん、特に願望はないよ。だって女の子らしくなったら農業とか出来なくなるでしょー?」
母ちゃんの願いで一応この学園までやって来たが、天花が母ちゃんの願いを叶える日は遠い。
本人にその気がないんだから。
「じゃあ、天花の女の子らしいってどういうの?」
直に質問され、天花は自分の中の女の子像を想像してみた。
ない頭で可愛らしい映像をかき集める。
――悩む事数秒。
「多分直みたいな人が女の子らしいんだと思う! だってすごく優しいし、親切だからっ」
良いお手本がすぐ近くにいるというのに、天花は女の子らしくなる気などサラサラない。
直は聞いてみた。
「母ちゃんがあたしを女の子らしくさせたいんだってー。あ、ここでは“母ちゃん”なんて言っちゃダメなんでしょー?」
「別に言ってもいいんだよ。そんな呼び方する人は……多分いないけど。天花は女の子らしくなりたいの?」
「うーん、特に願望はないよ。だって女の子らしくなったら農業とか出来なくなるでしょー?」
母ちゃんの願いで一応この学園までやって来たが、天花が母ちゃんの願いを叶える日は遠い。
本人にその気がないんだから。
「じゃあ、天花の女の子らしいってどういうの?」
直に質問され、天花は自分の中の女の子像を想像してみた。
ない頭で可愛らしい映像をかき集める。
――悩む事数秒。
「多分直みたいな人が女の子らしいんだと思う! だってすごく優しいし、親切だからっ」
良いお手本がすぐ近くにいるというのに、天花は女の子らしくなる気などサラサラない。


