ストロベリー革命

 隣の席である天花にマシンガントークを繰り広げていた。

「やっぱり彼女はやる事が違いますわね。私も現場を見たかったですわ」

「ゆかりは彼氏とかいないの?」

「私は白樺伸一様を見つめているだけでいいんですの」

「あの人変態さんだよー」

「お黙りなさいっ!!」

 またもや、ゆかりは机の上にあった下敷きで、天花の頬をバシーンッと叩いた。

「あなたはあの方の良さがわからないようですわね。これだから庶民はダメですの。いいえ、ダメダメですわ」

「いててっ。だってあの人直のストーカーなんだよー」

 天花は赤く腫れ上がった頬を手で擦りながら、授業の準備をする。

「なんですって!? 直様の? そのような方を野放しにしておくわけにはいきませんわね」

 直のストーカーと聞いた瞬間、ゆかりの表情が豹変した。

 さっきまではデレデレで伸一の話をしていたのに、今ではどうやって奴をひっ捕まえてやろうと考えている。