「りっちゃん…?」


静かな家。

やっぱりいないのかな…。

りっちゃんの部屋の前に着くと、ドアのぶに手をかけた。



(……誰か、いる…?)

クスクスとかすかに聞こえる甘い声。


「葎生…っ。やぁ…っ」


女の子の、声…?


(………!)


その甘い声に、部屋の中の状況を察知した私は一瞬で顔が赤く火照る。


カアッと顔が一気に熱くなった。