再び、目の前の謎と向き合う。


「対応するアルファベット……たぶん、ここまでは間違っていないはずよ」


恵理夜は綺麗に書き出したアルファベットを眺める。


――a・e・f・d・g・#


「……やはり、意味がわかりませんね」

「ヒント不足なのかしら……」


だが、その部屋のヒントになりそうなものはあらかた探しつくしていた。


「色は関係ないのでしょうか」


ビデオは白いラベルと黒いラベルとが交互に置かれていた。


――白a・黒e・白f・黒d・白g・黒#


「もっと意味がわからないわね」