転んだはずが私は、
フィニに抱き抱えられていた。

もちろん、顔が一気に赤くなった。


「待ちきれなくて、案内してもらったんだ(笑)」

「フィニ―………。

その子………」


「コイツは弟のアレン。
2才。…マリアちゃんの話しをしたら会いたいって聞かなくて……。」

「マリア?じゃあ、マリアも部屋に連れていくわね。」

「悪いな……。」

「ううん、大丈夫。ナミ、ナギにマリアを連れて私の部屋に来るように言って。」

「わかりました。」

「じゃあ、行きましょう。」