悪魔と契約、非凡な愛を。



ムギュッ

「ふっ!?」

ムギュムギュ

「ひょっ!しふまは!?」

お分かりかも知れませんが、そうです。シズマサがいきなり私の頬っぺたを左右に引っ張りやがったんです。


「ぷっ。不細工。」

「なっ!!」

あんたが引っ張ってんでしょーが!

「痛いじゃん!」

「痛く、引っ張ってみました。」

「なんで!?」

「さあ?」


はあ?
てか、さっきまでの甘い空気は何処に!?

「笑って。」

「はい?」

「笑えっていってんの。」

いきなりどうしたの!?

しかもさっきまで熱のせいで若干片言だったのに!
決してかわいいとか思ってなかったけども!!


「優月は泣き顔不細工だから、笑ってろ。」

不細工って言った……
2回も不細工って言った…

いや、ちょっとまて、私。
今のをちょっっとだけポジティブに考えると、

『優月は泣き顔じゃなくて笑顔が可愛いよ。』

ってことだ!!
うん。そうだと信じよう。あれは、シズマサが照れていたということに……