今瑞樹はとても悩んでいた。

「うーん…」
「どーしたの?そんな唸り声上げて……」
「あ、いや…。」
「?」

真衣がそういうと、瑞樹は頭をかいた。

「なんか俺このごろ奈津美に避けられてるような気がするんだよね……」
「はぁ?」

奈津美はあの買出しのとき以来なぜか瑞樹にあまり顔を見せなくなった。
見つけて声をかけても、目を逸らして逃げてしまう。

「……俺、嫌われたのかなぁ……」
「…………ぃゃ…」
「え?」
「うぅん、なんでもない♪」
(いや、むしろ良い方向に言ってるんじゃないかな…♪)

そう思い、瑞樹に助言をしてあげようとからかい半分で瑞樹に話しかけた。