年上王子様とのアリエナイ××②


今日って家庭訪問なんだよね?


なのに目の前で繰り広げられているのはまるでお見合いに似たようなもの。


「ええ?いいんですか?」

「はい、喜んで」


何が喜んで、よ!!


大体何しにここにきたわけ!?


ちらっとあたしに視線を向けた翔さん
それについぷいっと反対を向く。



やば・・不貞腐れてるって思われてるかな。




あたしはただデレデレした翔さんなんか見たくないだけなのに

もう一度バレないように翔さんの方を向くと
翔さんはちいさく笑ってみせて

それから


「先生は今日はどのような件で?」


あたしの不機嫌さを察知したのかやっと本題に移してくれた。

やばい、絶対にばかにされてる。



子供だって、そう思われてる。

どうせあたしなんか子供だもん。


「あ、えっとですね、今日は柚子さんの進路についての
お話をさせていただこうと思って・・」

先生が思いだしたように話を始めた。