ホテル内に設置されているチャペル。

なんでどうして?


「おいで、柚子」

翔さんに言われるがまま扉を開けると

そこには誰もいない、しーんと静かな聖堂が視界に広がる。


こう言うところはじめてだからなんだかすごくドキドキするな。


「柚子」


一番前の方に着くと翔さんがあたしに向かい合う形で経つ。

あたしもそれに習って向かい合った。

何だろう?

一体・・何をするの?


「北原柚子、あなたはやめ鳴るときも健やかなる時も北原翔を愛する事を誓いますか?」


・・これってまるで結婚式みたい

小さく笑ってから

「はい・・誓います」


そう答えた。

「俺も誓うよ、柚子。君を永遠に愛する」


翔さんはそう言うとポケットから小さな箱を取り出した。

・・これってまさか・・