それが三橋建設の長女、高澤志保。
しかもつい昨日、柚子の友達になったって。
ったく日本の狭さにはあきれるよ。
「高澤志保。20歳の大学生、か」
「いかがなさいました?」
「いや、別に」
「もしや前回の挨拶の際一目惚れ」
「・・殴ってもいい?」
「失礼しました。冗談です」
深々とお辞儀をする榊。
本当に冗談で言ってるのか?
「柚子が友達になったらしい」
「柚子様が?・・何とも」
「本当に」
ため息しかもう出て来るしかないよな。
ふと思い立った一つの決断。
それが今ではこの通りでもいいのか不安になる。
俺だけ地獄に落ちるならそれでも構わない。
でももし..もし柚子に何かあったら
そう思うとどうしてもいきついてしまうのは最悪の事態。
柚子、君は許してくれるか?
俺がとろうとしている行動を。
やろうとしている事を
君は...どうなんだろうか。


