年上王子様とのアリエナイ××②


とはいっても..

あたしはどうしたらいいんだろう。


結局夏休み初日の補習をサボってしまったわけだけど。


学校に戻って教室に向かう。


理恵ちゃん、まだいるかな?


ひょこっと頭を出すと理恵ちゃんが机に向かって勉強してる姿が目に入った。


よかった、まだいる。


すーはー。


一つ深呼吸をしてそれから教室に入る。



理恵ちゃんの事、あたしが一番分かってたつもりだった。

応援するなんていっておきながら

結局何も聞けなかった。理恵ちゃんはずっと悩んでたのに。



「理恵ちゃん」


昨日の今日ですごく緊張するけど。


やるって決めたから。

そして分かり合って欲しい。


「柚子あんた今日補習サボって..」


理恵ちゃんが少し気まずそうな顔であたしを見る。


「理恵ちゃん、お願い!明後日の夏祭り、一緒に行ってくれない..かな?」