「だけど」
「とりあえず話せ、なにがあったんだよ」
あたしから祐くんに視線を移して話を始める。
仕方なくうなずいた祐くんが観念したかのように口を開いた。
「俺があいつに告白されたの知ってる?」
「うん。理恵ちゃんから聞いた」
「最初は信じられなかったんだ。だってそうだろ?
俺はあの時はまだお前にフられたばっかだったのにさ」
「う、うん」
「へぇ、お前柚子の事が好きだったの?」
もう..この人は本当に!!
「ちょっと黙ってて下さい!!」
ジロッと睨むと全く悪びれた様子もなく頼んだ飲み物に口を付けた。
「でもあいつといて別にイヤじゃなかったっつーか。
むしろ安心してたんだだからフらないで待っててほしいって言ったんだ。
いつか好きになったらそのときに俺の口から言うからってそれであいつも納得してたんだ・・そ、そんでさ」
何だろう?急にもじもじし始める祐くん。
「そんで・・なに?」
たまらなくなって質問してみるけど
「そんで・・あのさ。俺・・俺あいつの事・・いや・・ううんあのさ」


