「柚子、愛してる」 「・・あたしも」 「おやすみなさい」 「あぁ、おやすみ」 ピッと電話を切って、そのままベランダに向かう。 いつからかな、寂しいときは空を見るようになっている。 空だけは繋がってるから。 翔さんがいる東京と。 「会いたいな」 生ぬるい風が頬をなでた。 満点の星空を見ながらいつまでも翔さんの事を想っていた。 「よろしいのですか?翔様」