年上王子様とのアリエナイ××②



「柚子、愛してる」

「・・あたしも」

「おやすみなさい」

「あぁ、おやすみ」


ピッと電話を切って、そのままベランダに向かう。


いつからかな、寂しいときは空を見るようになっている。

空だけは繋がってるから。

翔さんがいる東京と。


「会いたいな」

生ぬるい風が頬をなでた。

満点の星空を見ながらいつまでも翔さんの事を想っていた。



「よろしいのですか?翔様」