“理恵ちゃんは・・祐くんとどうなの?”


なんて聞けるわけもなく。


ただ


「ありがとう」

本当に聞きたい言葉を飲み込んであたしも笑顔でお礼を言うことしか出来なかった。


理恵ちゃんはあれから何事もなかったかのようにあたしに接してくれてるけど。


でも実際のところ、どう想ってるのか分からない。



理恵ちゃんからは聞いたのはあの一度だけ。

だから理恵ちゃんが振られたとか付き合ってるとか

あたしは教えてもらってない。


いつかはきっと話してくれる、

そう思いたいけれど。


一体祐くんと理恵ちゃん、どうなってるんだろう?


何か力になりたい。





「ねぇ柚子」

帰り道、理恵ちゃんと並んで家路を歩いていると理恵ちゃんが突然口を開いた。