お姫様×俺様男子 ~出会い編~

「これでいいはずです。」

私は真紅様の周りを見た。

「問題ありませんね、
 ・・・・・?
どうか、しましたか?」

「ううん、
ありがとう、泉!!」

真紅様は
笑顔で言った。

「それより、
そのお嬢様って
言うのやめてくれないかな?
堅苦しいし・・
普通の泉が見てみたい!」

「はい、
できる限りの事は
してみます。」

なぜでしょう、
最近のお嬢様は
執事に普通に接して
もらいたいのでしょうか・・。

不思議です。

「それでは、お嬢様
学校に参りましょう。」

私がそういうと
真紅様は
頬を膨らませた。

「・・・?
お、お嬢様?」

「ほら、また!!
だから、真紅で
いいんだよ?

二回もお嬢様って
言った!!」

といわれましても・・

「癖になって
しまっているので、
どうしようもないのですが・・」

私がそういうと
真紅様は
もっと膨れた。

「そんな顔をしていては
美しい顔が台無しですよ。」

「いいもん、
台無しで。」

「ダメです。」