生理的に受け付けない…ってこういうことなんだろうな…


そんなことをぼんやり考えていたら授業が始まる。

村田はパラパラと教科書をめくって、問題を三つ黒板に書いた。



「じゃあ問一を…永田

問二を大谷」


章斗と陽人は黙って立ち上がり、黒板に向かう。


こいつも…他の先生と同じか。


「問三を桐谷!!」


やっぱり……

わざと聞こえるようにため息をついて席を立った。



チョークを握って、問題をにらむ。


………こんなん…


わかるわけねぇだろ!!