「なんとかお礼を言おうと思ってチャンスをうかがうつもりで大谷君見てたら……好きになってた。


多分、修学旅行の時、好きになりかけてたのかもしれない!!」

う、嬉しいけど…


「あの、遠藤?

そう好き好き連呼されると照れる…」

口元を手で覆い隠す俺を見て、遠藤は笑いながら


「……好きっ!!」


と言った。


俺は、一生彼女にかなわないことをこの時悟ったんだ―――。





大谷陽人 STORY

*fin*