「嫌だよ!!怖いじゃん…あの金髪…。」


こういう声を聞かないようにするためだ…。


この金髪は俺が大谷家の一員という証だから、友達や先生に何を言われようが気にしない。



……けど慣れるってわけではないので、不意打ちだと結構キツイ。


そんなことを思っていると背中を誰かに「ツンツン」と誰かがつついた。


顔を上げて後ろを見ると遠藤がいた。

「ごめんね起こしちゃって!!週番の仕事で、一時間目が始まる前にプリントを準備室に取りに行くんだけど……どうする?」