意地悪てぃーちゃー

「お前、生徒に手出したんか?アカンやろ~。」


俺は少しドキッとした。
心は生徒や。
普通に仲いい生徒…。


省吾は俺の反応を楽しむかのように、笑ってた。
俺はそれにうっさいとだけ言って、お互いの事を紹介した。


「心と荒木ちゃん。これ河中省吾。んでこっちが北沢心と荒木一真。」


三人がぎこちなく挨拶を交わし、省吾が席に案内してくれた。



席に着く頃には、もう三人が仲良くなってた。
やっぱ省吾って、誰とでも仲良くなるタイプやな…。


席に着くと、俺等はメニューを眺めていた。


「何食う~?」

何が美味いんやろな?
省吾って、基本料理上手いもんな。


「何が美味しいんすか?」


「先生のオススメは~?」


ダブルでかい。
俺も初めて来てんけどなぁ…。


「俺、今日初めて来たもん。知らんがな。河中呼ぼか。河中~」


俺は迷わず、省吾を呼んだ。
こっちのが確実やん。


呼んだらすぐに省吾は、俺等のテーブルにやって来た。