意地悪てぃーちゃー

しばらく車を走らせると、ある店の前に着いた。


俺がここに来るんは初めてやった。
中々オシャレな店やん。


「ここな俺の友達がやってる店やねん。」


俺は後ろに居る、心と荒木ちゃんにそう言った。


「「へぇ~。なるほど」」


二人は声を揃えて、そう言うと笑っていた。


コイツ等失礼なやっちゃやな~。


中に入ると中もオシャレで、でも俺的には結構好きな感じやった。



中から見慣れた顔が出て来た。
学生時代からの付き合いの河中省吾や。


「優弥やん。お前な、来んのが遅い。もうオープンしてだいぶ経つねんけど?」


「悪い悪い。まぁ今日来たから、許してや~。オープンおめでとう。」


中々来る機会が無かった。
やっとおめでとうって言えたし、スッキリ。


「優弥~その可愛い子誰や?」

省吾は心を見ながら、目を輝かさせていた。
いや・・・
心はやらんぞ。


「んぁ?俺の生徒。」


省吾はそんな俺の答えに、笑っていた。
省吾はきっと何かを察してる。
結構鋭いねんなぁ…。