意地悪てぃーちゃー

俺の車に後ろに荒木ちゃん、助手席に心が座った。


うわ~
隣に生徒乗っけるとか、初めてやねんけど…。


車内はワイワイしてて、俺はまず心の家まで車を飛ばした。



心の家の前に着くと、心が着替えに行って、車内には荒木ちゃんと二人になった。


「なぁ荒木ちゃん。心の前で、高橋の話はせんとったってくれる?」


「えっ…あっはい。何かあったんですか?」


俺は迷った。

心と高橋の関係を言う必要があるか・・・?


「いや…ちょっとな。まぁ頼むわ~。ごめんな。」


「わかりました。だいたい事情わかる気がします。北沢の忘れられん人って、高橋先生なんすか?井澤先生の連れって言うのも…」


なんで知ってんねん…。
心が話たんか?


「まぁな。絶対言うなよ?やから、心の前では高橋の話は無しで…。」


「はい。わかりました。」


あれっ…?

荒木ちゃんの表情が一瞬、曇った様な気がした。


そんな中着替えた心が戻って来た。

そう言えば、私服見んの初めてかもしらん…。


「その服、似合ってる。心の私服とか、新鮮やなぁ。」


「そりゃどーも。だっていつも制服やもんな。」


あっ…
ちょっと照れてやがる。
私服で変わるもんよな~。



「おう。そんじゃ、行くかぁ。」


俺はハンドルを握って、車を走らせた。
車内は相変わらず騒がしくて、ワイワイしてた。