意地悪てぃーちゃー

生徒会室に着くと、心は待ちくたびれてた。
あれっ。泣いてると思ってんけどなぁ。


「あっ北沢やん。2人で今まで密会ですか~?ってか俺、明らか邪魔ですよね。」


荒木ちゃんは少しニヤつきながら、俺等を見ていた。
一番、俺等のことに詳しいのはコイツやもんな。
ってなんも無いけど…。


「アホか。心に英語の授業の話しててん。なっ心。」


「うん。荒木ちゃん、今までごめんなさい。解決しました。」


俺はそう言いながらピースをする心を見て、少し安心していた。
ちゃんと笑えてる。


「それはよかった。高橋先生?やったっけ…?連絡しようと思っててん。」


俺は荒木ちゃんの発言を、心に聞かせたくなかった。
ここで、高橋の名前は・・・


「荒木ちゃん…それはアカン。」


俺は真剣に、荒木ちゃんに言った。
後で荒木ちゃんには話さないとな。

コイツは信用できる奴やから…。


そのまま無言が続いて、変な雰囲気になってもうた。
うわ~やってもうた。


そして俺は、口を開いた。

「よっし。昼飯食いに行くか~。荒木ちゃんも行くやろ?」


行かん言うても、連れて行くけど・・・


「えっ?俺邪魔っすよね。いいっすよ。」


「2人で外はマズイし、荒木ちゃんも来い。」


俺は少し強引に、荒木ちゃんを連れて行くことにした。
なんぼなんでも、外で2人はマズイと思ったから。
それに、アイツの店行くしな・・・